『永い後日談のネクロニカ』FAQ(Ver.1.0.1 2011/09/23) <設定・演出について> Q:ドールたちには痛覚があるのか? A:本来はアンデッドに痛覚はありません。  ただし、自我を持つドールは自身の体の欠損を「痛み」として認識するかもしれません。  また、嗜虐心の強いネクロマンサーが希に、ドールに人間と変わらない(あるいは少しは鈍くした)痛覚を与えているかもしれません。 Q:ドールたちに味覚はあるのか? A:我々人間とまったく同じ意味のそれはないでしょう。ただし、ゴシックは「食べる」ことで満足感を得ることができます。  また、生前にそうした執着があれば、記憶を元に自身に精神的に「味」を認識させることができるでしょう。  また、ネクロマンサーによっては、何らかの理由でドールに人間と変わらない味覚を与えている可能性もあります。 Q:戦闘後、武装パーツや1レベル変異パーツ【おおあな】だけが最後に残ることもあり得るが、不自然すぎないか? A:あくまでパーツは「損傷」するものです。【日本刀】が残っているということは他を犠牲にしても【日本刀】を振るうためだけの肉体を何とか残した、ということを示します。  【おおあな】についても何もなくなったわけではなく、【おおあな】を使って敵の攻撃を避ける余力だけを何とか残している状態、とお考えください。  粘菌による生体コンピューターは全身で思考するものであり、【のうみそ】がなくても体の各部位で統一した思考が可能です。  全てのパーツが損傷しても、修復自体は可能ということから、ドールは全てが損傷しても行動不能となっただけで消滅したということではありません。 Q:2レベル武装パーツ【発勁】や2レベル改造パーツ【ワイヤーリール】で、数十体いるようなレギオンが強制的に移動させられるのはおかしくないか? A:レギオンに対する「移動」は、彼らの一部を吹き飛ばすことで密集した彼らの体勢を崩すものと考えるとよいでしょう。  吹き飛ばされた彼らは、「転倒」以上の時間をかけてのろのろと再び同じ相手を狙ってくるかもしれません。また、あるいは逆に、体勢を崩したことで隊列が延び、別の対象(異なるエリアにいた)を攻撃してくるかもしれません。 <マニューバのタイミングについて> Q:オートタイミングのマニューバで出目を修正する効果は、サイコロを振った後に使用するか否かを選択できるのか? A:「〜してもよい」という記述になっていないマニューバの効果は、常に適用されます(P79欄外「効果は多岐」を参照)。  「〜してもよい」という記述になっているマニューバについては、効果を適用するか否か、ダイスを振ったあとに選択して構いません。 Q:ソロリティのスキル【号令】やタナトスの特化スキル【無限解体】によって、本来と違うタイミングで使用されたアクションタイミングのマニューバは、同じターンに再使用してよいのか? A:はい、かまいません。  使用制限については、マニューバ本来のタイミングに従ってください。その他、アクションマニューバのタイミング変更について詳細はルールブックP78の欄外コラム「1ターン1回」を参照ください。 Q:ラピッドタイミングのマニューバを、アクションのタイミングで使用した際、アクションと同様に1ターン何回でも使ってよいのか? A:いいえ、使用できません。  アクションタイミングとして使用した際も、特に特記されているものを除いて使用回数は基本的に1ターン1回です(P78のラピッドの説明参照)。 Q:自身の攻撃マニューバ(射程0)に対して、ラピッドの移動マニューバで割り込み、移動先の対象を攻撃することは可能か? A:いいえ、できません。  宣言(使用マニューバと対象の決定)の後に効果の処理が行われます。  攻撃マニューバを使用する宣言の時点で「射程内の対象」しか指摘できません。  質問のような行動を行うには、攻撃マニューバが「射程:0〜1」であるなど、移動前も移動後も対象が適正である必要があります。 <各マニューバについて> Q:アリスのスキル【少女】の効果は「対象の姉妹1人と互いに〜」と解釈してよいのか? A:いいえ。対話判定を行えるのは、【少女】を持っているドールの側からのみとなります。  また、この際にロールプレイを行い、ネクロマンサーが許可すれば、対話判定にボーナス修正を受けることも可能です。 Q:ジャンクのスキル【随行】における「移動マニューバ」とは何を指すのか? A:「移動」の効果を持つマニューバ(【ほね】、【けもあし】等)を指します。  なお、これらの移動マニューバを使用したのが姉妹であれば、移動の対象は姉妹である必要はありません(【発勁】、【ワイヤーリール】等で敵を移動させた場合等)。  また、そのマニューバによって実際に移動が行われる必要もありません(「移動妨害」を持つマニューバが使用された、【パイルバンカー】が命中しなかった等)。”  【随行】はあくまでフォーメーションを作るスキルです。このため、敵が吹き飛ばされる際に、合わせて自ら最適の位置に移動することも含まれるものとしています。  よって、移動した対象と同じ方向やエリアに移動する必要もありません。 Q:コートのスキル【先読み】は同一対象に重複して使用可能か? A:はい、使用可能です。  同一対象に【先読み】を2回使用した場合、対象が次に使う「アクション」マニューバのコストは−2されます。 Q:ステーシーのスキル【失敗作】における切断判定+1とは、自身が切断を受けた際のものか? A:はい。自身が切断を受けた際の、切断判定です。  それだけ切断を受けづらい体だということになります。 Q:ステーシーのスキル【庇う】を使用した際、ダメージタイミングは庇った者と庇われた者、どちらに発生するのか? A:どちらにも発生します。  【庇う】自体がダメージタイミングであるため、【庇う】を使用する時点で既にダメージタイミングが発生しています。  さらに、【庇う】の効果によってダメージを受けた使用者に対してもう一度、ダメージタイミングが発生します。  「防御」マニューバ等のダメージタイミングのマニューバは、いずれのタイミングで使用しても構いません。 Q:ステーシーの特化スキル【蠢く肉片】はアドベンチャーパートなどでパーツを損傷していた場合、バトルパート最初から使用できるか? A:はい、使用可能です。  ひとつでも損傷しているパーツがあればを「ダメージを受けている」としてください。 Q:3レベル変異パーツ【きもちいいくすり】等、対話判定を行わずに狂気点を減少する場合、上限は1パートに「記憶のカケラ」点となるか? A:はい。  対話判定を含め、いかなる効果によっても、1パート中に回復する狂気点の上限は「記憶のカケラ」点までとなります。 Q:レクイエムのスキル【子守唄】の効果は、同じくレクイエムのスキル【銃型】にも影響するのか? A:はい、影響します。  【子守唄】は射撃攻撃マニューバ(効果として「射撃攻撃」を含むマニューバ)全てに自動的に修正が与えられます。【銃型】は「射撃攻撃」を含むため、射撃攻撃マニューバとして扱います。【銃神】【魔弾】なども、同じく【銃型】に影響します。 Q:基本パーツ【せぼね】の効果を適用するマニューバはいつ選ぶのか? A:次のカウントにマニューバの宣言を行う際に、任意のひとつに対して効果の適用を行います。なお、次カウント中に使用しなかった場合、【せぼね】の効果は失われます。 Q:基本パーツ【せぼね】を使った次のカウントを何もせずに待機した場合、効果はさらに次のカウントにも持ち越されるのか? A:いいえ、持ち越されません。  ただし、【せぼね】を使用した次のカウントにコスト0で【せぼね】を使用し、さらにコスト1で【せぼね】を使うことは可能です。  この効果は重複し、実質−2となります(正確にはコスト−1が2回)。  さらに連続して【せぼね】を1カウント内に何度も使うことで、最終的には『連続で【せぼね】を使ったカウント分』だけ行動値のコストを下げてゆくことができます。 Q:改造2レベルパーツ【ワイヤーリール】で使用者自身を対象に取ることは可能か? A:はい、可能です。  特筆されていない限り、射程0の対象には使用者自身を選んでも構いません。 <ルールについて> Q:『依存』の発狂による最大行動値の低下は重複するのか? A:はい、重複します。 Q:『保護』で発狂後、同カウントに同エリアに移動する際に一方が「移動妨害」を受けたらどうなるのか? A:通常通りに処理されます。  「移動する」という行動自体には問題ないため、発狂効果は影響しません。ただし、『保護』で発狂しているドールは次の行動において、対象のいるエリアへの移動を最優先しなくてはいけません。  なお、『保護』で発狂中においても、発狂したドールと未練の対象は移動マニューバを宣言し、コストを消費しなくてはいけません(発狂の効果により自動で使用ということにはなりません)。 Q:セッション中に獲得した「たからもの」の狂気点は何点になるのか? A:「たからもの」は持っている数が増えても新たに未練を獲得することはありません。全て初期からある『たからものへの依存』に内包されます(P58の本文「12.未練」を参照)。 Q:逃走判定は「行動判定と同様に」とあるが、コートのスキル【冷静】で判定値に+1できるのか? A:いいえ、できません。  「逃走判定」は「逃走判定」です。「行動判定と同様に処理」されますが、「行動判定」ではありません。  ただし、NCが【冷静】に有用性を認めた際は、逃走判定に修正を加える要因としてもよいでしょう。 <ネクロマンサーについて> Q:サヴァントの基本パーツ12個での悪意は2だが、基本パーツ全てを除去して作りなおす場合、悪意−8としてよいのか? A:はい。かまいません。 <その他現在審議中のこと>  FAQの範疇で答えるにせよ、正式なエラッタとして発表するにせよ、目下スタッフの間で審議中です。どうかしばらくお待ちください。 ●『たからもの』を損傷・喪失した状態は損傷状態(ダメージ状態)なのか ●マニューバの重複使用は可能か? 【暴食】【背徳の悦び】を使用した際は? (【先読み】【円舞曲】【せぼね】【リミッター】など) ●NCはバトルパートに敵データをどの程度PLに教えてよいのか? ●『保護』と『憧憬』の未練両方で発狂した際、ドールはどう動くか? ●【衝動】【援護】の効果はおかしくないか? ●【リミッター】【ゾンビボム】などのタイミングはおかしくないか? ●【パイルバンカー】の移動は自動発動か? ●マニューバ使用の宣言とコスト支払い、宣言取り消しについて ●【号令】【無限解体】の効果はタイミングと食い違わないか? ●ダメージタイミングとその射程内容はおかしくないか? ●全体攻撃について、大失敗の発動などおかしな点がある ●【無茶】【ジェットノズル】のコスト支払いにダメージタイミングは発生するか? ●【だるま】のダメージ振り分けは複数個所に振り分けてよいのか? また、切断にはどう作用するのか? ●【死の舞踏】や狂気点による振りなおしはどのタイミングなのか? ●ドールのダメージ計算についてのエラッタが必要ではないか? ●キャンサーの攻撃タイミングは厳密にはどうなのか?